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9月定例会議
場所
ホテル日航金沢
日時
2006年9月20日(水)14:00から
懇親会
ホテル日航金沢 30F ローズルーム
■ウエルカムスピーチ
(株)モス ホテル日航金沢 代表取締役社長 小坂 昭雄様より
小坂様より、「ながいこって」と言う 金沢の素敵なお迎えの言葉をお土産として教えて頂きました。
もともと、お茶屋さんや芸子さんの言葉で、「しばらくぶりですね」と言う意味の「ながいこって」。色々な事情をお持ちの色々なお客様が来られる場で、回りの方にしょっちゅう来ているような印象を与えてしまったりしないよう、お茶屋さんなどでは、「いつもありがとうございます」の代わりに使われています。
つい今しがた会ったばかりでも、「ながいこって(しばらくぶりですね)」と言われます。
この「ながいこって」、何度も何度も言われると、「しばらくぶりですね」ではなく、「あなたを首を長くして待っていましたよ」と言われているように小坂様には聞こえてくるそうです。
迎える側、迎えられる側が、好きなように受け止められると言うニュアンスを含んでるように思えるこの「ながいこって」と言う言葉を、是非とも金沢のお土産として持って帰って頂き、お客様をお迎えする時に思い出して頂けたら嬉しいです、とお話いただきました。
■ゲストスピーカー
加賀友禅作家 寺西 一紘先生(長町友禅館、ホテル日航金沢にて)
誂え友禅の総合コンセプトは、「お客様第一優先」。 礼式、人を敬う気持ちが原点にあります。
誂えと言うのは、その方に直接会って好みを聞いて作るもの。 それと逆なのが作って売る、仕入れ。 仕入れですとお客様の顔が見えません。
加賀友禅は、お客様のご要望をよくお聞きして、着る人のお人柄、着て行く先のお客様の思いなどを頭に入れて制作にかかります。
頭の中で文様をデザインし、一人の職人が一貫してプロデュースしますが、たくさんの工程を担う人々と 協力し合い呼吸を一致させ制作します。
一度作り始めると、途中工程で変更が出来ませんので、プロとして始めにお客様のご要望を全て聞き、途中で変更がないようにしなくてはいけません。 誂えと言うのは、信頼関係がないと出来ないものなのです。
また、「地味な気持ちで作る。使うものを作る」 それが制作の根底にあります。
見るものと使うものとは非常に違います。着る事を意識しないで買った着物と言うのはタンスの肥やしになってしまっているのではないでしょうか? 加賀友禅は、見た感じではそんなにおしゃれじゃなくても、着るとその人の人柄でおしゃれになると言います。
しかし、使われるものを作るのは非常に難しく、手作りの職人がほとんどいなくなっているこの頃、伝統を育成するのがとても大変です。 職人は10年やそこらでは育ちません。
加賀友禅の工芸、文化が続いて欲しいと、寺西先生は心から願っていらっしゃいました。
先生のお話には、私たコンシェルジュの業務に通じるものがたくさんあるように思います。
加賀友禅とは…
友禅とは、模様の輪郭を防染糊で囲み彩色すると言う模様染めの技法であり、広義にはその文様及び友禅模様のある染の着物を意味します。 能登出身の宮崎友禅斎という法師によって始められたと言われてます。 衣装に絵を描く文化は世界にも類がなく、友禅は日本の純国産の技術です。
京都・江戸・金沢の三大都市にほぼ集中していました友禅ですが、明治になって、染料や助剤、染色技法の革新があり、京都・東京にあっては、技法も模様も多様化し、流行やおしゃれを取入れながら今日のように現代風になっていきました。 しかし、金沢では、古典的な模様の友禅がいまなお伝統的加賀友禅模様として残っています。その大胆なデフォルメと精微な描写の調和のデザインは、日本独特のデザインとして、貴重な文様のデザインのようです。